保健室の雑感、不登校支援、養護教諭の教員採用試験に関する雑記ブログ

熱を測るのは不登校の始まり?「神経症的不登校」とは。登校しぶりとの違い

「不登校」は、英語でもfutokoと表記されるくらい日本人に馴染みのある現象です。今増えている「神経症的不登校」や登校しぶりとの違いについて書きました。

どちらも、「学校に行きたくない・行けない」という状態を表す言葉です。

不登校とはどのような状態か

不登校とは、何らかの心理的・情緒的・身体的あるいは社会的要因・背景により、子どもが登校しない、あるいはしたくともできない状況にあること(ただし、病気や経済的理由によるものを除く)をいいます。

文部科学省は、欠席が30日以上継続している場合を、不登校としています。
そして、子どもの不登校状態が継続している理由を公表しています。

不登校が継続している理由

*小学生  1位 不安など情緒的混乱
      2位 複合
      3位 無気力
      4位 学校生活上の影響

*中学生  1位 複合
      2位 不安など情緒的混乱
      3位 無気力
      4位 遊び・非行

「不安など情緒的混乱」「無気力」「複合」が上位です。

不安など情緒的混乱による不登校は、一般に「神経症的不登校」と呼ばれます。

神経症的不登校とは?

自分の状態をうまく言葉で言い表せず、気持ちをうまく消化できないために、その場から逃げようとする反応です。年齢の幼い小学生に多く、徐々に改善していく場合が多いです。

 ⏩参考リンク:HSP(共感力が高すぎて生きづらい)子どもにも似た特徴があります。

神経症的不登校の子どもにも「無気力さ」が現れることがあります。
そのため、ズル休みや怠けと勘違いされることが多々あり、家庭や学校が間違った対応をしてしまいがちです。

「情緒的混乱」型と「無気力」型には、一般的に、次のようなちがいが見られます。

 不安や神経症など「情緒的混乱」型「無気力」型
 登校への意欲意欲はあるが行けない乏しい
 学校への不安強い不安がある見られない
 休むことの認識罪悪感が強いあまり悪く思わない
 友達との関係会いたがらない平気で会える
 心身の症状頭痛・腹痛・気持ち悪さなど
さまざまな症状を示す
あまりない
 気分の変動著しいあまり見られない

登校しぶりとは?

「登校しぶり」の子は、周囲が叱ったり励ましたりしながらなんとか学校に行っている段階を言います。保健室に通ったりすることもありますが、ほとんどの場合、登校してしまえば元気に過ごせるのが特徴です。

この「行けば何とかなる」という状態は、比較的長く続くものです。
私は、「軽いうつ状態が定期的にやってくるもの」と捉えています。

再発したり、ぶり返したりしながら、社会との付き合い方を学んでいます。

不登校になちがちなお子さんの特徴(フィクション込み)

※個人が特性されないように編集しています。

Aさん
・学校に行ったり行かなかったり。
・静かでおとなしい性格。
・家では話せるが、学校ではうまく話せない。
・長い説明を頭に入れたり、難しいことを考えるのは苦手。
・「どうしたいの?」と聞かれても、なかなか決められない。

Bさん
・些細なことで先生に叱責され、その場で嘔吐。
・その出来事にショックを受け、お家で泣く。
・また嘔吐するんじゃないかと考えてしまい、学校に行くのがこわい。

Cさん
・初めての場所や慣れないことへの緊張が強い。
・口調の強い先生が苦手。
・声の大きい人を威圧的だと感じてしまう。
・「みんなでやろうね!」という熱血タイプの先生や友人は拒否。

Dさん
・分からないことがあると癇癪(かんしゃく)を起こす。
・自分の世界で生きていて、何かと文句を言いがち。
・「学校を爆破してやる」などと言う。
・言語能力が発達しているが、感情のコントロールが苦手。
・「好きなことだけして生きていたい」と話す。

いろいろなタイプがいますよね。
私は、原因を探るのがベストだとは考えていません。

また「もっと頑張れ」と思う子どもは一人もいませんでした。
無理をして二次障害になる方がよっぽど怖いことです。

まずは休養して、お子さんのことを理解していきましょう。
学校との連携も忘れずに。

私は「登校までの道筋」としていくつかのパターンを持っています。
別記事でストーリーとしてご紹介できたらいいなと思います。

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